hhigu: 2010年11月アーカイブ

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この建物は鰊漁建網経営者(親方)の住いとして建てられたものです。漁師たちが寝泊まりする番屋部分は別棟として建てられてましたが、すでに消滅していました。この建物の様式は江差町の回船問屋の商家建築と良く似ています。



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建網経営者の住まい。北海道に現存する民家としては最古、明治期以前に建てられた。大間、原歌に番屋を持ち、各一ヶ統の建網を経営していた。漁師の居住部分を併設していないが、切妻、平入のこの形式が、のちに発展する番屋建築の前段階を示唆しているという。1992年に国の重要文化財に指定。



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増川家は建網三ヶ統を経営していたという。寄棟、平入の左側ダイドコロ部分(漁夫の宿泊部分)は、内部がトラス構造の小屋組になっていてエキゾチックな印象をあたえる。


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トラス構造の小屋組。


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「ハネダシ」と呼ばれる木造倉庫。海に突き出してこのような足を持った高床倉庫を設け、船から荷物の出し入れをした。このハネダシは製品倉、明治20年頃に造られたものだという。


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鰊漁にまつわるこのような木造倉庫のハネダシは、この地方にたくさんあったといわれるが、1977年の撮影当時はすでにこの倉以外には、乙部町の2棟のみだった。