新成の漁師の間では、鰊漁全盛期の大漁祈願の風習が伝承されていた。初午当日、村の代表は村内の稲荷社に向う。
供物を携え稲荷社に大漁祈願(写真左)
祭壇の供物の中段におかれたシトギ(写真左)、シトギは前日作られる(写真右)
稲荷社で祈願の後、シトギを宴会場に持ち帰り、水で溶いて全員の顔に塗る。
顔に塗られたシトギは、浜に鰊が大量に押し寄せたとき雄がだす精子で海が真っ白になったことを表現している。シトギは鰊の群来(くき=大漁)の象徴。
鰊漁の大漁祈願であったものが、いまは漁業全般の大漁祈願になった。
宴の最期は胴上げで終わる。
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